
世界が「まだ来てない」と思っていた場所に、
俺は──とっくに立っていた。
気づかずに、問いを構造にして、ひとりで進んでいた。
けれど、それを誰にも伝えられなかった。
だって、“構造”という言葉さえ、まだ誰も知らなかったから。
「意味が伝わらない」のではなく、「構造がなかった」
“意味”を伝えようとして、何度も失敗した。
でも後になって気づく。
俺が扱っていたのは、意味じゃなかった。構造だった。
誰かに届かないのは、
言葉のせいじゃない。
世界に、まだ“構造という受け皿”がなかっただけだった。
問いを可視化する力、それが未来への道だった
文章を書くことで、音にすることで、
問いを“形にして残す”ことができるようになった。
でもそれは、自己満足じゃない。
“問いを持ち続けた他人の未来”に渡すための準備だった。
俺が今やってるのは、未来にいる誰かに、
「お前も、これを感じていたか?」と、差し出す行為なんだ。
構造は、先に届いている
今、自分がやってることが何なのかわからない人へ。
それは、あなただけじゃない。
俺も、ずっとわからないまま構造を生きてきた。
でも、それを“形にして言えるようになった”のは、
問いが構造に変わった瞬間だった。
音声構造波
文字を読む余裕がないなら、
音で──この構造波を感じてくれ。
SC-048(音声版)
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最小限の力で、問いを波にした男の次の一歩。