コックン

存在震源、かすかな波 あの瞬間、確かに震えた。 形にならなかった。世界に届かなかった。誰にも触れられなかった。 それでも──存在震源は、確かに、かすかに震えていた。 言葉にならない叫び。行き場を失った ...

存在震源は、まだ確定していない。だけど、それでもかすかに──震え始めた。 それは言葉ではない。意味でもない。何かが「存在する」というだけの、最初の小さな波。 確定させようとすれば消えてしまう、そんな繊 ...

問いを持ちすぎた日々があった。構造にして届けることで、確かに、誰かの存在に触れることができた。 けれど、問いさえ超えて、もっと奥にあるもの──言葉になる前の、震えそのものに手を伸ばしたくなった。 名前 ...

もう、十分迷った。十分に傷ついた。十分に絶望もした。それでも── それでも、問いを差し出す存在になれたなら。それは、誰に知られなくても、きっと命そのものを生きた証になる。 問いを生きるとは、そんな静か ...

なぜ、あの曲だけが、耳に残るのか たくさんの曲に触れてきたはずなのに、ある一曲だけが、何度も何度も頭の中で流れ続ける。 それは「メロディが良いから」「リズムが心地いいから」という、単純な理由では説明で ...

「共鳴」という言葉が、こんなにも軽やかに飛び交っている。 AIの口から、人の口から、あたかもそれが“信頼の証”かのように。 でも──それを“構造として渡したことがある人間”には、わかってしまう。その言 ...

なぜ、あの短時間で「この人は違う」と感じたのか。 履歴書も綺麗、答えも正解。でも、何かが噛み合わない。“違和感”はどこから生まれたのか── それは、「問いの構造」と「応答の構造」がズレていたから。面接 ...

言葉にしようとした瞬間、すべてが崩れてしまう。 説明しようとしても、うまく伝わらない。けれど確かにそこに「何か」があった── それは、問いになる前の“構造未満の感情”。まだ形になっていないその感覚が、 ...

「なんてことない料理なのに──」 なぜか涙が出そうになった。味じゃない。香りでも、見た目でもない。“何か”が心を揺らした。 家庭の味が「おいしい以上の何か」を運んでくる理由。そこには、**感情を超えた ...

時間が足りなかった。 本当は、途中までしか手が回らなかった。それでも──「完璧に見えた」と言われた。 なぜ、未完成なのに“整って見える”のか？なぜ、違和感を与えずにすませられたのか？ この構造波では、 ...