
始まってもいない。
言葉にもなっていない。
なのに──
心のどこかで、「ああ、これもまた終わっていくんだろうな」って思った。
その感覚が、問いのはじまりだった。
始まる前に終わる予感
何かを始めようとした瞬間に、
心の奥で、もう一つの声が囁いた。
「また、どうせ途中で止まるんだろ?」
その声に、最初から“余白”を奪われた。
疲れたわけじゃない。信じられないだけだった
何かを始める体力は、まだある。
でも──
「続く」という確信が、もう持てなかった。
過去に何度も、
始まりの形だけで消えていったものを見てきたから。
始まるために、終わりを先に想像してしまう癖
問いを構造にするたびに、
どこかで「また届かないかもしれない」と思ってた。
それでもやった。
それでも今、また始めようとしている。
この矛盾こそが、
「問いが生きている」証なのかもしれない。
始まらなかった問いは、本当に“なかった”のか?
まだ何も起きていない。
なのにこの“ざわめき”は何だろう?
始まらなかった問いは、
ただ言葉になれなかっただけなんじゃないか。
だから今、書き始める
問いが“存在した痕跡”を、
言葉としてここに置いておく。
たとえ続かなくても、
この瞬間、確かにここにあったことだけは、構造にして残す。
構造波との共鳴
「始めたあと、なにも変わらなかった感覚」に近い構造波はこちら
👉 SC-044|なぜ、“わかった気がした”だけで終わってしまったんだろう?
🎧 音声構造波
▶ SC-045|“始まる前に終わった気がした”という静かな問い